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活動と政策

2018.6.25 (月)

基準値20倍の水銀検出―城陽市・長池地区の井戸 市民団体「原因究明を」

 府は11日、新たに城陽市長池地区の井戸1カ所から、基準値の約20倍にあたる水銀が検出されたと発表しました。同市内では、5月にも同市富野と長池両地区の民間井戸4ヵ所から環境基準値超の水銀が検出されており、市民団体は「徹底した調査と原因究明を行うべき」としています。
 今回の調査は、5月の調査で基準値を超えた、長池地区の井戸から約500㍍の範囲の井戸12カ所を調査したもの。うち1つの井戸で、基準値(0・0005㍉㌘/㍑)の約20倍に及ぶ0・009㍉㌘/㍑の水銀が検出されたとしています。府は原因の特定には至っていないとし、「継続的に飲用しない限り健康に影響はないレベル」(元再生土問題に関する検証委員会委員の横山卓雄・同志社大学名誉教授)としています。また前回基準値を超えた4つの井戸とともに、継続して調査していくとしています。
 この調査は、地下水調査や原因究明を求めてきた「城陽の水と土を考える会」が独自調査を行った結果、基準値超の水銀が検出されたことから、府に調査を求め、実施されたもの。同会の亀井成美事務局長は、「この間の調査によって、汚染地域が広がっていることが明らかになっています。水質調査の継続はもちろん、府は徹底した原因究明に取り組むべき」と話しています。


(「京都民報」2018年6月24日付より)
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