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活動と政策

2016.12.7 (水)

労働者守る父の背中見て

20161207 (定例宣伝で、安倍政権の強権政治を告発、戦争法廃止や野党共闘の発展を力説する、こくた議員。11月26日、京都市)

こくた恵二さん物語(下) 衆院議員(比例、京都1区)

 2010年の大みそか。日本航空(JAL)がパイロットと客室乗務員の計165人の解雇を強行しました。同日夕に開かれた緊急集会(東京)には、駆けつけたこくた恵二議員の姿がありました。 空の安全へ連帯  「会社が誓った『絶対安全』を担ってきたのは現場の労働者であり、チェックしてきた労働組合だ」「JALの真の再生は、解雇された労働者の復帰なしに終わらない」(2015年8月・衆院国土交通委員会)。こくた議員は、利益優先で空の安全を脅かす不当解雇の撤回を求め、国会で繰り返し追及。集会や宣伝には、いく度となく激励に行きました。  日本航空解雇撤回原告団の山口宏弥・パイロット原告団長は「大みそか、まっ先に駆けつけてくれたのが、こくたさん。本当に勇気づけられました。JALがこれまで放漫経営をしてきたこともよく知っていて、労働者に経営破たんの責任はないとすぐにわかってくれました。他の議員にはない鋭さで国会で何度も取り上げてくれ、励まされています」と語ります。  規制緩和によってタクシーの新規参入や増車が原則自由化。台数が激増し、長時間労働、低賃金の犠牲を強いられる運転手の声を一貫して取り上げてきました。2009年にはタクシー規制強化法が全会一致で成立。「規制緩和」一辺倒の流れを変え、安全優先、労働者の生活を守る一歩を切り開きました。  つねに労働者の立場に立って奮闘する、こくたさんの原点は、中学生のときにさかのぼります。かつて労働組合役員をつとめた父親の姿に「日本共産党員としての原点を教えられた」といいます。  当時、父親が働く岩手銀行では、60年安保をたたかった労働組合への分断攻撃が激しさを増していました。ストライキをうつ父親のもとへ、弁当や差し入れを届けていたのが、こくたさんです。そのとき、人間の尊厳をかけて団結する労働者のたくましさ、やさしさを肌で感じました。「自分も父のようになりたい」。労働者の権利のためにたたかう父親の姿を胸に刻んだ瞬間でした。 戦争繰り返さぬ  1965年、末川博・立命館大学総長の「平和と民主主義」の教えにあこがれ、立命館大に入学します。  立命館大では、学徒出陣でおよそ1000人の学生が戦死しました。戦後の53年には、末川総長の意向で、戦没学生の嘆きと怒りを表した「わだつみ像」を学内に設置。こくた議員のもう一つの原点が、この「わだつみの誓い」にあります。大学時代には、二度と学生を戦場に送り出すまいと「不戦のつどい」を開いてきました。  「未来ある学生が侵略戦争に駆り出され無念にも命を奪われた。『わだつみの悲劇』は絶対に繰りしてはいけない。これが私の政治の原点です」(こくた議員)。  多くの犠牲と反省のうえに生まれた憲法9条を守り抜き、「戦争する国づくり」をすすめる安倍政権に立ち向かう、こくた議員の立脚点がここにあります。 (「しんぶん赤旗」2016年12月7日付けより転載)
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