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活動と政策

2022.3.9 (水)

【全文】記者会見/渡辺和俊・府委員長の発言

 

北区府議補欠選挙・福田陽介予定候補の発表に当たって

              2022.3.9 日本共産党京都府委員会委員長 渡辺和俊

 

(一)知事選挙と同日執行の北区府議補欠選挙に、福田陽介北地区委員長を擁立する。  いま、国政および京都府政をめぐる政党配置を考えたとき、日本共産党が果たすべき役割は極めて大きく、党北地区委員長の福田陽介氏が自ら打って出て、議席を取りに行く決断をした。

  北区は、2015年府議選でわが党候補が一位当選したのをはじめ、2019年参院選比例票では全国で最も高い得票率を獲得するなど、常に自民党と拮抗してきた選挙区である。この進歩と革新の伝統が根づく北区および上京区を担当地域とする党北地区委員会において、福田氏は30代で若くして責任者となり、先の総選挙では一区本部長の任務に就いた。北区の諸事情にも通じて、論戦力抜群、当選すれば即戦力として活躍が期待できる。

 

(一)ロシアのウクライナ侵略は、戦争を違法化し、紛争の平和的解決を根本原理とする国連憲章違反の暴挙であり、プーチンによる核脅迫は、日本の被爆者の皆さんをはじめ、長年の諸国民の努力が結晶した核兵器禁止条約への重大な敵対であって、決して許すことはできない。一連の事態について、西脇京都府知事が「国連憲章違反」と非難し、岸田首相も「非核三原則」は堅持すると表明されたのは当然のことである。

 問題は、安倍元首相をはじめ、自民党の有力政治家が、この事態について「国連は無力だ」「9条では日本を守れない」と言い募り、あまつさえ「核共有」にまで言及したことである。さらに、維新の会が、「防衛費をGDP比2%以上に」と主張し、「核共有」について議論を始めるべきと政府に申し入れたことは、決して見過ごすことができない。自民党の一部政治家と維新の党は、まさに「力と力の対決」で今回の事態に臨み、「核共有」まで主張して、プーチンと同じ立場に身を置くものであり、こんな勢力に府議会に新たな議席を占めさせるわけにはいかない。

 日本共産党は、「力と力の対決」は事態を悪化させるばかりであり、武力の行使によらない国際的な世論と運動で侵略者を包囲することが、戦争を止める最良・最大の力であると確信する。福田候補とともに、「ロシアは侵略をやめろ」「国連憲章を守れ」と立ちあがった府民の皆さんと手を携え、選挙戦の中でもこのことを訴えていく。

 

(一)今回の補欠選挙は、自民党の前府議が先の総選挙で行った選挙買収で辞職したことにともなって実施されるものである。それだけでも重大な上に、自民党府連による選挙買収疑惑が急浮上し、過日国政候補7人と府議・京都市議52人が告発された。府連幹部が「問題なし」と言うのならば、これら7人と52人の政治家は、自らの立場を府民に対して堂々と表明すべきである。しかし、報道によると、府連はこれらの議員に内部文書を通達して、箝口令を敷いているとのことである。このこと自体、政治的には選挙買収と疑われても仕方がないことを示している。加えて見過ごせないのは、この資金提供の原資に政党助成金が使われていることである。日本共産党は、自ら支持しない政党・政治家への寄付を国民一人ひとりに強いる政党助成金制度は憲法違反であり、かねてより政党助成金の受け取りを拒否してきた。その立場から、今国会に政党助成法廃止法案を提出している。この点で、維新の会も、政党助成金の不当使用の数々の事例で指摘されているのは周知の通りである。「身を切る改革」を言うのであれば、わが党提案の廃止法案に賛成するよう、呼びかける。

 この一連の事態をめぐって、知事選では、「カネの力で選挙を汚す自民党に担がれる知事でいいのか」が問われるし、国政の舞台では、こんな不当な使い方が横行する政党助成金制度を続けていいのかが問われる。

 国政でも京都府議会でも、企業・団体献金とも政党助成金とも無縁な日本共産党の福田氏当選でこそ、今回の補選のきっかけとなった金権腐敗問題への審判となる。金権政治をなくし、清潔な政治を求める有権者の皆さんが、立場の違いを超えて、かじかわ知事候補とともに、福田府議候補へのご支援をいただくよう、心からお願いする。

 

(一)今、維新が右の立場から改憲や「核共有」を自公政権にけしかけ、また経済政策をめぐっては「解雇紛争の金銭解決」や、皆保険制度を土台から崩す「混合診療の解禁」を主張している。まさに、改憲と新自由主義の道をひた走る「翼賛政治」の危険が生じている。しかし、多くの国民はこんな道を望んでいない。

 先の総選挙では、野党共闘が一定の力を発揮した。参院選でこれが発展するかどうかが、焦眉の課題となっている。知事選では、4年前「つなぐ京都」に結集した広い市民と日本共産党を含む共同で、福山候補が44.1%を得票し、自民党主導の「オール与党体制」への厳しい審判となった。今回、「つなぐ京都2022」には前回を超える市民が結集しており、知事選勝利と一体に、北区府議補選では、国政でも京都の政治でも共闘をつらぬく日本共産党の福田候補へのご支援をと、訴えていく。

 

(一)夏の参議院選挙・京都選挙区は、北区府議補選と同様の立候補状況が見込まれる。まず、今回の補選で福田当選を実現し、参院選でも日本共産党の躍進と、たけやまさいこ選挙区候補の当選を勝ちとるために力を尽くす。

 

以上

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