2014年7月アーカイブ

初孫をいだく手に

| コメント(0)
01.jpg

 この絵は宮田啓子さんによる「平和を愛し憲法9条を守る女性美術展」のためのイラストです。第6回「女性美術展」は8月3日までギャラリーかもがわ(上京区堀川出水1筋西入る)で開催中です。
 先日、見に行ったときに、すてきなお話をうかがいました。
 宮田さんは、初孫が生まれたときに、その子をそっと抱くイメージで、憲法9条を抱く女性の絵を描かれたのだそうです。
 そういわれてよく見ると、確かに優しい手が描かれています。赤ちゃんをいだくお母さんの手、初孫をいだくおばあさんの手、わが胸の平和の思いをいだく女性たちの手・・・単に女性の姿に9の字を重ねたのではなくて、そんな深い大きなイメージが込められていたのです。
 展示されている多くの絵も、この小さなハガキも、じっくりご覧下さい。

――A――

至急のご案内です

| コメント(0)
中西繁さんの挿絵原画展へ行ってきました。
東京、名古屋と開かれて、いま13日まで大阪で開催中、
中央区の長堀橋、東急ハンズの向かいの小さなギャラリー「キャナル長堀」です。

数年前、しんぶん赤旗に連載された『時の行路』(著・田島一さん)の挿絵です。
そのとき、小説そのものと同時に、挿絵にも魅了されたのです。
古アパートの郵便受けや工場の機械という変わった題材や、モノクロ印刷なのに絵の中にきらめく光と影に、驚いたことを今も覚えています。

先日「しんぶん赤旗」に原画展が紹介されていたので、地図を片手に行ってみました。

ただ、ため息でした・・・
道ばたにふりそそぐ木漏れ日のゆらぎ、(絵です)
ビルの重なり合う直線のリズム、(絵です)
メモ帳を克明に写し取っただけなのに、(絵です)
おいしそうな天丼のボリューム感、(絵です)
裁判の報告集会の参加者の固い背中、(これも絵です)
絵って、なんてすてきなのでしょう!
もちろん、中西繁さんだから、なんでしょうけれど、
「絵」の可能性を胸一杯に感じて、帰りました。
よければ、多くの方々に見てほしいと思い、ご案内いたします。

――A――

6月30日の『 女子SPA!』のニュースです。

ほーーと覗いてみたら、
「やっと景気が良くなってきて、『賃上げ』の声も聞こえてくる今日この頃。では私たちの給料もどんどん上がるかというと......そう話は簡単ではない。特に、男性の給料はこの15年ダダ下がり...」
と述べ、こんな資料を示しています。


民間給与実態統計調査 (国税庁)
年代 1997年 2012年 マイナス
30代前半 513万円 431万円 82万円
30代後半 589万円 498万円 91万円
40代前半 645万円 561万円 84万円
40代後半 695万円 614万円 81万円


続いて
「男性サラリーマン(アルバイト等含む)のうち、年収300万円以下の人は、1997年には14%しかいなかったのが、2012年には24.3%。4人に1人まで増えてしまった」
と告発。私の息子の給与はこの平均にもなりません。ちなみに、
「女性は男性ほど減っていない」
が、なんのことはない、もともと
「30~40代の女性の平均年収は280万~290万円と低い」
半分です。プンプン!

『 女子SPA!』はこの原因は
「製造業や建設業のグローバル化の波をモロにかぶるのが男性」「仕事のほとんどが人件費が10分の1ほどの中国人やインド人に置き換わって」「大企業のサラリーマンと結婚しても安心できない!」
と結論づけています。

しかし、私はこの分析には同意できません。最大の原因は、大企業が大きなもうけを賃金には一切還元せず、リストラで正規を非正規に置き換えて給与を減らし、(あのトヨタのように)海外生産でもうけを増やしながら国内では納税を免れてきた、ことであり、それを推進してきた自民党政治にあると思うからです。

それでも、こういう告発をせざるをえないところに、いまの実態があることを、改めて考えさせられたことでした。

――A――

最近のコメント

アーカイブ