文字サイズ

JCP KYOTO EYEs ~チャンネル「情勢・論点」

2020.6.1 (月)

福知山市長選挙・奥井正美予定候補事務所開きでの渡辺和俊府委員長のあいさつ

 

福知山市長選挙事務所開きで力強く訴える奥井正美予定候補

 

 

福知山市長選挙 奥井正美予定候補事務所開きあいさつ 
                 2020.5.31 日本共産党京都府委員長 渡辺和俊

 

 事務所開きにお集まりのみなさん。福知山地労協議長として20年、市民の声を集めて4人の市長と対峙してきた奥井正美さん。まさに、最適・最良の候補者です。勝利をめざし、日本共産党として全力で支援する決意を申し上げます。

 今、新型コロナウィルスによる危機に遭遇し、大きく言って次の2つの点で、日本の政治はどうあるべきか、鋭く問われる選挙になってきました。
 第1は、国でも地方でも、この20年来自民党・公明党が進めてきた政治、その典型である「安倍政治」を続けさせて良いのかということです。
 「安倍政治」とは、端的に言って、大企業がもうかれば良い。そのためには、医療や社会保障、災害対策や、教育などの公的責任はどんどん投げ捨てる政治です。
   何とか緊急事態宣言は解除されましたが、第2波・第3波は避けられません。今やるべきことは医療体制を整えることですが、保健所を減らし、全国400を超える公的・公立病院を統廃合する計画を捨てていないのが、「安倍政治」でしょう。学校再開で、子どもたちがスムーズに学校生活になじむように、また、感染を避けるために、少人数授業が望ましい。ところが、全学年でまず35人学級にしようという計画をストップしたのが安倍内閣でしょう。その路線のもとで、松山市政・大橋市政の12年間で小学校が10校も減らされ、13ヶ園あった公立保育園が5園に減らされた。これ、地方版の「安倍政治」ではありませんか。最近は台風も大型化し、豪雨災害も頻発しています。コロナと大災害が重なったときに、避難所は従来型で良いのか?このことが第2波に備えて大問題になっています。土木事務所や府の振興局を統廃合し、災害から住民の安全を守る公務員を減らしてきたのが「安倍政治」であり、この間の、自民党・公明党主導の京都府政でしょう。
 今、ついに安倍内閣支持が3割を切り、不支持が5割を大きく超える事態になりました。これは、コロナ危機への対応が後手後手に回ったことへの不信と怒りに加えて、賭け麻雀で辞職した黒川元東京高検検事の処分への怒りが加わったからに他なりません。「安倍政治サヨナラ」の気運が一気に強まっています。この選挙での奥井さんへの一票は、もう、国でも京都でも、自民党・公明党主導の政治は転換すべきだ。この強い意思表示に他ならない。何より、奥井さんの「すぐやる5つのプラン」をはじめとする公約こそ、市民の暮らしを守り、市政転換の具体的方向を示すものです。このことを、まず第1に訴えたいと思います。

 第2に訴えたいのは、政治を変える力は「市民と野党の共闘」だということです。
 いくら安倍内閣が世論に追いつめられようと、これに取って代わる野党共闘、これを支える草の根での「市民と野党の共同」が発展しなければ、政治は変えられません。
 28日、立憲民主党の枝野代表と日本共産党の志位委員長が、インターネット番組で対談しました。この中で、2人は、この20年来自民・公明が進めてきた「新自由主義」の政治を転換し、医療や社会保障・教育の公的責任を果たす政治、「競争万能」「自己責任」のおしつけでない、公平な政治をめざす点で意気投合しました。間もなく通常国会が終わりますが、安倍内閣が決めた第1次補正予算を転換させ、全国民への「10万円支給」を決めさせたのも、学費半減をめざす共同提案を提出したのも、野党共闘の力でした。また、それを支える国民の草の根の運動でした。何より、野党の共闘を後押ししたのが、あの「ツィッターデモ」、検察庁法改定に反対する国民の民主主義の力でした。
 この20年の福知山市長選挙を振り返ると、率直に言って、日本共産党以外の各党は、それぞれの候補にいわば“出入り自由”の選挙でした。今の市長は、前回、自民党・公明党主導の現職を批判して当選しました。ところが、今回、「安倍政治」を支える自民・公明両党の推薦を求め、しかもあろうことか、市民への酒食の提供という公選法違反まで、安倍首相の「桜を見る会」の疑惑と瓜二つではありませんか。
 政治を動かすのは、政党の組み合わせではありません。市民の声と運動です。
 2年前、福知山では、福山和人さんが、従来の倍、11098票・42.3%の支持を得、福知山市民のみなさんは政治を変える大きな力があることを立派に証明されました。
 奥井さんこそ、労働運動のリーダーとして草の根の市民の共同の先頭に立ってきた、「市民と野党の共闘」の時代にもっともふさわしい人物です。この選挙での奥井さんへの一票は、追いつめられた「安倍政権」を変えるために、「野党はもっと頑張れ」「市民と野党の共同の発展を」、この声をあげる大きな意思表示だということを訴えたいと思います。

 告示まであと1週間です。候補者は4人ですが、私は、市長の選択は2つに一つだと考えます。コロナ危機を体験した今、もうはっきりと限界が見えた安倍政治、自民党・公明党主導の政治の枠内にとどまる人か、それともこの政治と一貫して対峙してきた奥井正美さんか。奥井さんのように、市民の中にあって、市民とともに汗をかいてきた人こそ、今求められている市長像ではないでしょうか!
 みなさんのご奮闘を呼びかけ、ご一緒に頑張る決意を申し上げ、ごあいさつとします。

情勢と論点 タグ 過去記事

ページトップへ