学費・奨学金の最近のブログ記事

 日本共産党京都府委員会が政策「学生がお金の心配なく学べる社会へ−−高すぎる学費と奨学金返済の負担を軽減し、ブラックバイトをなくそう」を発表しました。この政策には、私たちが取り組んできたブラックバイトアンケートなど、運動の成果が反映されています。

 高すぎる学費と奨学金負担によって、学生の学びが脅かされていること。そして、学費や生活費を稼ぐために、違法な働き方を強いるブラックバイトであっても辞めることができない状態にあること。こうした学生生活の実態を告発した上で、学生生活を守り困難を解決するための3つの提案をしています。

 第一に、奨学金制度を改善し、学費負担を軽減する提案です。有利子奨学金の無利子化と給付制奨学金の創設を国に求めること。京都府・京都市でも独自に、奨学金返済困難者へ利子補給をする制度をつくることなどを提案しています。

 第二に、ブラックバイトやブラック企業ゼロの京都にする提案です。企業の実態調査を行い、問題企業の公表と改善を進めること。奨学金の返済困難者や経済的困難を抱えた学生が相談できる窓口を身近なところに設置すること。学生が労働法について学べる機会を増やすことを提案しています。

 第三の提案は、十八歳選挙権の実現と大学内投票所の設置です。

 政策に書かれているように、「学生がお金の心配なく学べる環境をつくることは、社会を担う次の世代を育てることと繋がっています。」学生だけでなく多くの方に、この政策の全文を読んでいただきたいと思います。


大学の学費・奨学金問題を考えるpart2

| コメント(0)
記事に先立って、明後日予定している「奨学金問題を考えるシンポジウム」について、お詫びとお知らせをしなければなりません。
解散総選挙をめぐる情勢の劇的な変化により、「奨学金問題を考えるシンポジウム」の講師の寺沢亜志也さんが本企画に参加できなくなりました。
これにより、①企画は「奨学金問題を考える学習交流会」として行います。時間・場所に変更はありません。
②共産党の政策「学生が安心して使える奨学金に」については、共産党京都府委員会からポイントを報告します。政策への質疑応答は行いませんが、寺沢さんから配られる予定のレジュメ・資料については、当日参加者にお配りします。
③学生や、奨学金を返済している方からの発言は予定通り行います。その後、参加者をまじえて問題を討議します。
大変申し訳ありません。ご了承ください。


さて、日本の学費がこんなにも高いのはなぜなのか――
その背景には、高等教育予算の少なさがあります。日本のGDPに占める教育に対する公的支出の割合は3.6%で、OECD加盟国中最低です。OECDの平均は5.4%。

日本の初年度納付金の推移は次のグラフのようになっています。

初年度納付金推移.jpg
(文科省「教育白書」より)

小さくて見づらいのですが。。学費が高騰し始めたのは1970年代です。
1971年に出された中央教育審議会の答申で「受益者負担」が持ち出され、そこから日本の学費はどんどん高くなっていきました。それは、当時中教審が想定していた負担の割合をもはるかにこえているのです。

学費負担を軽減するには、教育への公的支出―とくに高等教育予算は少ないのですが―を少なくともOECD諸国並みに増やすことが重要です。

大学の学費・奨学金を考える

| コメント(0)
少し間があいてしまいまして、久しぶりの更新です。
もう11月も中盤となり、個人的には春高バレーの地区代表が決まる時期ですので、毎週末が楽しみです。

今日は、以前紹介しました「奨学金問題を考えるシンポジウム」(11月14日18時半~@ハートピア京都)に向けて、学費・奨学金問題について考えてみたいと思います。

学費というと、「学費が高い」「もっと安かったら・・・」と思う方は多いでしょうが、街頭などで日本の学費が世界で一番高いということ、世界では学費無償があたりまえということを話すと、驚く方がたくさんおられます。

初年度納付金国際比較.jpg
(文部科学省「教育指標の国際比較」2013年版より)

「なーんや、アメリカの方が高いやん」
と、このグラフを見ると思いますが、アメリカでは私立に通う学生が約40%、日本はというと、約73%にものぼります。この違いは大きいですね。ちなみに、フランス・ドイツに「授業料」はありません。学籍登録料などの諸経費がかかるだけです。
そして、さらに問題なのは、日本には給付制奨学金がないということです。もちろんアメリカにも給付制奨学金はあります。給付制がないだけでなく、奨学金のうち約73%に利子までつくというのは、奨学金においても世界的に異常だと言わざるを得ません。

このような異常な学費・奨学金のもとで、進学をあきらめる高校生、経済的理由で大学を中退する学生、バイト漬けで勉強時間がとれない学生、バイトがブラックでも生活費等のためにやめるにやめられない学生がたくさんいるのです。
今月7日、日本共産党が「学生が安心して使える奨学金に」という政策を発表しました。
学生のまち・京都でも、奨学金のとりくみを強めていこうと、シンポジウムを開催します。

と き : 11月14日(金)
18時30分開始(18時開場)
ところ : ハートピア京都 大会議室
講 師(予定) : 寺沢亜志也さん
[共産党中央委員会政策委員会副責任者]
内 容 : 政策学習、学生・院生からの実態告発

学費は世界一高い。奨学金は卒業と同時に多額の借金に。返済を3ヶ月滞納すれば「ブラックリスト化」が待っている。学費・生活費のためのバイトはブラック...

学生はいま、ほんとうに苦しい状況におかれています。
学生だけじゃない、奨学金は、これから進学を考えている中学生や高校生、こどもがいる親、まさにいま返済している社会人・・・多くの人に奨学金の問題はふりかかります。
参加費は無料ですので、お気軽にご参加ください。

*かえるネットブログでは、シンポジウムにむけて2回ほど、学費・奨学金に関する記事を連載というほどのものではないですが、考えています。

 先日、学生向けに学費の学習会を行う機会がありました。その準備のために作成したメモをもとに、学生の切実な実態や高学費問題の背景、この間の情勢の変化など簡単にご紹介します。終わりに参考にしたサイトのリンクを貼っていますので興味のある方はぜひのぞいてみてください。

STAFF紹介

たけとも
京都で育ちました。20代。趣味はテニスとスノーボードとポケモン(ゲーム)です。好きなマンガはドラえもんです。
かみじょう
長野県出身。1986年2月22日生まれ。写真と料理が好きでカレーはルーから作ります。尊敬する人物は山本宣治です。
あお
三重県松阪市出身。1児の父の子育て世代です。『三国志』『項羽と劉邦』が好きです。尊敬する人物は官仲と勝海舟です。
てらしぃ
兵庫県で生まれ、兵庫・大阪で育ちました。歴史、特に古代が好き。遺跡を見ると興奮します。最近はダーツが趣味。

最近のコメント

かえるネットTwitter

ブラックバイトに要注意

sho-goチャンネル

アーカイブ