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丸・竹・夷

(586)「猛獣使い」が「ゴリラ」に学ぶ

 「(座右の銘は)泰然自若」「ゴリラのように泰然自若としていたい」。
 たいへんユニークです。「京都大学新聞」7月16日号に京都大学次期総長の山極寿一さんの記者会見の一問一答・詳報が掲載されています。
 問いの一つ―「京大の総長というのは、一人ひとり非常に個性の強い教員をまとめる、いわば猛獣使いだと聞いたことがある。自身ではどのようなものだと考えるか」。
 答え―「猛獣使いと言ったのは確か尾池和夫先生(第24代京都大学総長)だ。私自身猛獣として生きてきたので、これから猛獣使いになろうと思っている。京大は非常に個性豊かな先生が多い。それが京大だと思うし、京大が世界の最前線で活躍できる人材を育ててきた土壌であり、自由の発想、創造の精神を生んだと思うが、猛獣であるだけではいけないだろう。走る方向を猛獣使いによって定められないと予期せぬ方向へ飛び込んでしまう」。そして「その方向性とそこから得た成果をみんなで確認するということをやりたい」。なるほどと思います。
 山極さんは、「しんぶん赤旗」7月30日付にも登場されています。タイトルは「戦争しないゴリラに学べ」です。
 「ゴリラが人間を超えるのは抑制力です。『負けない構え』です。『負けない』とは相手と対等な位置に立つこと。『勝つ』とは相手を退け、屈服させ、支配すること。勝者はどんどん孤独になる。ゴリラは絶対にやりません」「ゴリラは勝ち負けをつくらない。ゴリラの胸たたきは自己主張であって、暴力的でも戦争好きでもありません。『勝ち組』『負け組』の社会は人間のつくる社会には似合わない。ゴリラに学びたいところです」「ゴリラに学べば、戦争をしない社会がつくれますよ」。
 卓見です。山極さんの発言に目が離せない―総長任期は6年です。

※今回の新総長選出とその経過にはたいへん大きな注目がよせられました。そのポイントを、高山佳奈子・京都大学大学院法学研究科教授が「京都革新懇」ニュース254号で語られています。ご一読ください。

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