「憲法97条にはこんな規定もある。『基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果』。前文では『政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにする』とうたう。自民党の改憲草案からは削除されたこれらの言葉の重みを、改めてかみしめている」。
まったく同感です。「毎日」5月1日付夕刊『憂楽帳』の一節です。タイトルは「削られた言葉」です。
とくに97条の言葉には特別の思いが重なりあいます。
戦前からの日本共産党の中心幹部であった宮本顕治さん。なくなってもうすぐ7年になります。宮本顕治さんがなくなった時、作家であり哲学者の加藤周一さんがよせられた追悼文には次のような記述がありました。
「宮本さんは反戦によって日本人の名誉を救った」。
宮本さんをはじめ、日本共産党の侵略と抑圧の暗黒政治へのたたかいは、憲法97条が記している「人類の多年にわたる自由獲得の努力」、まさにその確固とした、不可分の構成要素といえるでしょう。
暗黒裁判のなかで、宮本さんの最後の陳述は〈『人類の正義に立脚する歴史の法廷』は必ず弾圧者の誤りと自分たちの正しさを証明するだろう〉と結ばれています。
この党がなかったら、そしてこのたたかいがなかったら・・・。加藤さんの「宮本さんは反戦によって日本人の名誉を救った」―その「言葉の重みを改めてかみしめ」たいと思います。












