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丸・竹・夷

(565)野中・倉林討論―「隔世の感」です。

 自民党の元幹事長であり、官房長官を務めたこともある野中広務さん。京都での数々の激戦の「司令塔」でした。
 現在、党中央委員会副委員長の市田忠義さん、党建設委員会責任者の中井作太郎さん、選対局長の水谷定男さん、京都出身のこれらの人たちが京都でのたたかいの現場で、野中さんの「選挙指導」「選挙作戦」に「地団駄」を踏んだことが何度あったことでしょう。
 のちに、野中さんが、私たち・日本共産党について「25才で郷里の町会議員になり、衆院議員引退までの52年の政治生活を通じて『宿敵』だった」(「しんぶん赤旗」2009年6月27日付)といわれたのも、立場は違いますが、私たちもまったく同感です。
 この野中さんと、新しい参議院議員となった倉林明子さんが討論をする、それも「対決」ではなく、今日の日本政治の危うさをともに憂う、という討論ですから、二重、三重に「隔世の感」です。
 2月19日に開かれた参議院の「国の統治機構に関する調査会」です。倉林さんはこの調査会の理事。この日の調査会の参考人が野中さんでした。野中さんはこの日の発言のなかで、安倍政権がすすめる国会運営と集団的自衛権行使への動きについて「相当危険な状態だ」と述べ、「前途を誤らないか」と強い危惧の念を表明されました。一部は倉林さんの質問への野中さんの発言です。
 この日に向かう倉林さん、調査会が終わってからの倉林さん。どちらも従来と「趣」はずいぶん違っていました。
 倉林さんの京都市会議員の時代もふくめて、これまでの質問の多くは「火を噴く」という言葉に示されるような、国民・府民の怒りを背景にした「追及」でした。
 質問の前日の倉林さん。質問の組み立てを色々考えながら、落ち着いた結論は「明日は、野中さんにどう自らの思いを語ってもらうかやなあ」でした。
 調査会が終わって野中さんのところに歩み寄る議員のなかに倉林さんの姿もありました。その日、風邪気味だった野中さん。歩み寄った倉林さん。手には「あめ玉」。野中さんにかけた言葉は「お風邪の具合はどうですか」でした。
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