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丸・竹・夷

(541)白熱の論戦

 茂木敏充・経済産業大臣。東京大学卒業後、丸紅、読売新聞に勤務、ハーバード大学留学をへて、マッキーンゼー・アンド・カンパニーに勤務。後に日本新党から総選挙に出馬、無所属をへて、自民党に入り、現在衆院議員7期、自民党政調会長も歴任しています。安倍政権の中心閣僚、なかなかの相手です。
 倉林明子参院議員にとってはこの日で2回目の論戦。11月15日参議院経済産業委員会です。
 この日の焦点のひとつは織物業などにかかわる「最低工賃」の問題でした。「最低工賃」は、家内労働法という法律で「最低工賃は、最低賃金との均衡を考慮して定めなければならない」とされています。ところが、例えば、京都・丹後では12年間すえおいたままで、この地域の工賃は実際には最低賃金(時給773円)を大きくしたまわる200円~300円程度(時間あたり)におちこんでいます。
 倉林参院議員は日本有数の産地である丹後の現在の生産が、1998年比で生産高も生産者数も実に15%におちこんでいるという実態を示しつつ、迫りました。
 「織物業にどれだけの認識と思いがあるのか」。茂木大臣は最初にふれたような経歴の人物だけにそんな先入観がありました。しかし、茂木大臣の出身は栃木県、高校は足利高校です。織物の産地の実態を知らないわけはありません。
 倉林議員の実態にもとづく追及に、茂木大臣は「業界はたいへん厳しいと認識している」といわざるをえませんでした。そして倉林議員の「私はあなたとケンカしようと思っているのではない」という殺し文句に、「最低工賃の問題については検討させていただく」と表明するにいたりました。固い扉をあける第1歩となる質問、画期的といえるものです。
 茂木大臣は、倉林議員をかなり意識している節があります。1回目の委員会では茂木大臣から「(倉林)議員は福島西会津のご出身で」とエールがありました。2回の論戦を通じて、茂木大臣に倉林議員はどう映ったのか、興味深いところです。
 今後、倉林・茂木論戦は参議院経済産業委員会を飾る、熱い焦点になる予感がします。「自共対決国会」(「毎日」)ならではの様相だと思います。日本共産党は参院選での躍進で参議院の全委員会に委員を配置できるようになりました。全委員会で日本共産党議員の白熱した論戦が展開されていきます。国会が変わりつつあります。
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