「それはだれか」。いくつ目のヒントでおわかりでしょうか。
①本名は田所康雄 ②1928年3月生まれ、96年8月、68才でなくなる ③俳号「風天」ここでわかれば「通」だと思います。④48作 ⑤マドンナ ⑥帝釈天 ⑦山田組・・・ここまでくればわかるでしょう。
俳優・渥美清さん。「男はつらいよ」の「車寅次郎」。「人よんでフーテンの寅」さんのことです。京都の関係でいえば、伊根を舞台に、いしだあゆみさんが登場した「寅次郎あじさいの恋」、西陣を舞台に、都はるみさんが登場した「旅と女と寅次郎」なども記憶に残る作品です。
記憶に残るといえば、寅さんが発した「タンカ」「人生訓」「名言」のいくつかは今も鮮明に残っています。
「やけのやんぱち、日焼けのなすび、色が黒くで食いつきたいが、あたしゃ入れ歯で歯が立たぬ」「結構毛だらけ猫灰だらけ、お尻のまわりはクソだらけ」「あぁ生まれてきて良かったなって思うことが何べんかあるじゃない。そのために人間生きてんじゃねえのか」「お前とおれとは別な人間なんだぞ、早え話が、おれが芋食って、お前の尻からブッと屁がでるか」「好きな女と添いとげられれば、こんな幸せはないけどさ。しかしそうはいかないのが世の中さ」「 女にふられた時は黙って背中を見せてさるのが男というもんじゃないのか」「労働者諸君。景気はどうだい。田舎のご両親は元気かな。たまには手紙をかけよ」・・・。
「男はつらいよ」シリーズでは、時々の社会問題・社会現象も投影されていました。 96年8月、渥美さんがなくなって17年、大きな変化の一つは、非正規労働者の激増であり、最近ではブラック企業問題でしょう。非正規労働者は90年代はじめ・92年1054万(21・7%)だったのが、2012年には2043万人(38・2%)にまでふくれ上がっています。
「寅さん」が健在で「男はつらいよ」シリーズが続いていたら、おそらく、非正規問題、ブラック企業問題がとりあげられていたことでしょう。
その時、「寅さん」は、働く労働者、青年にどんなせりふを発信するでしょうか。「あぁ生まれてきて良かったなって思える社会にしようやないか」「そのために生きているんじゃないのか」「労働者諸君、青年諸君、たちあがるのはいまじゃないのか」。山田監督にそんなせりふをお願いしたいものです。












