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丸・竹・夷

(501)イラク戦争10年~平和の国際秩序の道にこそ未来がある

 3月20日、イラク戦争開戦から10年。
 開戦の理由とされた大量破壊兵器が見つからないという現実を前に、ブッシュ前米大統領も、ブレア元英首相も"間違った戦争だった"と認めざるをえなくなっています。
 唯一反省のないのが日本政府です。
 当時は、小泉内閣の時代。開戦直後に支持を表明。その後、はじめて自衛隊を戦地に送りました。日本に好感をもつ人が多かった中東の人々にとって、日本の開戦支持はショックを与えました。

 当時の官房長官、福田康夫元首相は、朝日新聞のインタビュー(20日付)で、支持表明の理由を、「①大量破壊兵器をイラクがもっているかどうかの情報を日本政府はもっていなかったが、同盟国・アメリカが起こす戦争だから、支持表明をおこなった。②北朝鮮の核・ミサイルへのアメリカの抑止力に期待した」と語り、「日本の存在感を高め、小泉・ブッシュ関係(強化)の決定打になった」、判断に誤りはなかったと答えています。

 これが平和憲法をもつ国の元首相がいうことでしょうか? 大義のない戦争がつくりだした数十万人の民間人の犠牲と引き換えに「高められた日本の存在感」、「強められた日米関係」とはなんでしょう?

 北朝鮮の核・ミサイルへのアメリカの抑止力は働いたでしょうか?大義のない戦争は、逆に北朝鮮に核開発の口実を与えることになりました。今、日米同盟の戦争体制強化で構えようとしている日本。悪循環は戦争の危険を一段と深刻なものにしています。

 イラク戦争は、『国連憲章を守れ』とたくさんの人が立ち上がり、アメリカの同盟国であったカナダ、ドイツ、フランスをふくむたくさんの国が声をあげ、最強の軍事力を誇った側が惨めな孤立に陥りました。
 どのように北朝鮮の核・ミサイル開発をやめさせ、交渉のテーブルに引き戻すか。平和の国際秩序の道をすすむことにこそ答えがあります。(TH)
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