JCP京都

2007年02月13日掲載

六地蔵めぐり(3)「山科地蔵」

 東海道の東の入り口を守るのが「山科地蔵」です。地蔵尊は山科の旧東海道に面した徳林庵の境内にあり、四ノ宮地蔵、山科廻(めぐり)地蔵とも呼ばれている。右手に錫杖、左手に宝珠をもつ、極彩色に彩られた約3メートルの木造地蔵菩薩立像である。

 山科地蔵尊は約850年の間、六地蔵めぐりの伝統行事の歴史と共に、東海道を往来する人々を、あたたかく見守り続けている。その姿態は豊満にして、一見女性的な感じがする。百年に一度のお化粧直しによって、今でもその顔は美しく見える。

 境内や地蔵堂のまわりにはたくさんの地蔵が祀られている。そんな中でキッチリと並んでいる六つの地蔵が目にとまった。「六地蔵めぐり」と何らかの関係があるのだろうか?(司)