JCP京都

2007年01月24日掲載

北区の「鞍馬口地蔵」

 いわゆる「六地蔵めぐり」にはお参りしたことはありません。そのうち時間があればと思っていますが、たまたま昨年の8月22日、その内のひとつである「鞍馬口地蔵」を訪ねる機会がありました。鞍馬口地蔵は北区鞍馬口通り寺町東入るの上善寺の中にあって、鞍馬口にあることから名づけられたものである。

 この地蔵はもともと鞍馬街道上の地である「深泥が池」の西側にあり、古くは「深泥池地蔵」と呼ばれていました。鞍馬街道を旅する人々の安全を守護する地蔵であったことから、「六地蔵めぐり」のひとつとされているのである。同じ「鞍馬」でも鞍馬地蔵と呼ばれていないところをみると、街道の名前とは関係ないのでしょうか?

 当日は「六地蔵めぐり」の日とあってたくさんの参拝客がありました。地蔵尊は境内に入って右手の地蔵堂の中にあります。また境内の片隅に「無縁仏」でしょうか?たくさんの仏さんが並べてあり、静かに手を合わせている中年の女性の姿が印象的でした。突然のお参りで、「お幡(はた)」ももらうことさえ忘れていたのが率直なところです。(司)