JCP京都

2006年07月11日掲載

嵐山の「にこにこ地蔵」

 嵐電嵐山駅前の通りを北へ約100メートル、道路の左手に3体のお地蔵さんがあります。なんともいえない雰囲気を漂わせてくれているお地蔵さん。はじめてみた時おもわずカメラにおさめました。名前もいわれもわかりませんでしたが、私なりに「にこにこ地蔵」と名前をつけました。

 気になって後日、敷地を勘違いして天龍寺さんに聞いてみると、「塔頭の三秀院さんのものです」という。さっそく三秀院さんに電話して聞いてみた。ご住職の奥さんでしょうか? とても丁寧に答えてくれたことが印象的でした。

 「あのお地蔵さんはね、私の子どもが生まれたとき記念に作ってもらったんです。特別な意味も名前もありません」という。「3人のお子さんですか?」と聞くと、笑いながら「3体でひとつなんですよ」と少し説明をしてくれました。

 「最近はたくさんの方が写真に撮ってくれているみたいです」という電話の向こうの声…「私も思わずデジカメで撮ってしまいましたよ。そんな雰囲気をもっています」と言うと、「そう言ってもらえると嬉しいです。ありがとうございます」とまで言っていただきました。(司)