• 活動
  • 政策・提言・見解
  • 集会・行事
  • 議員と事務所
  • 入党・購読
  • お問合せ
活動

「世直し府民ネット」・日本共産党合同決起集会への報告

「世直し府民ネット」・日本共産党合同決起集会への報告

2014年3月2日 日本共産党京都府委員会委員長 渡辺和俊


 「世直し府民ネット」にご参加のみなさん。ご苦労さまです。
 2.21「世直し府民大集会」は、みなさんのご奮闘で大きく成功し、告示を目前に尾崎陣営総決起の場となりました。今日から知事選挙告示日まで18日間の活動が勝敗を左右します。知事選をめぐる情勢と論戦の基本について報告するとともに、みなさんと共同してたたかう政党として、勝ち抜くために全力をつくす決意を、まず最初に表明します。

(1)「継続か転換か」鮮明な二極対決......「自民丸抱え、安倍政権と一体に暴走する山田」か「府民と日本共産党の共同で暮らし・憲法を守る尾崎」か

 安倍首相は今、立憲主義を否定して集団的自衛権行使の道、「戦争する国づくり」に突っ走っています。また、汚染水問題が深刻さを増し、いまなお14万人の福島県民が先の見えない避難生活を強いられているのに、原発を「ベースロード電源」と位置づけるエネルギー基本計画案を決め、原発再稼働に踏み出しています。さらに、消費税増税、雇用と社会保障を壊す道を突き進んでいます。まさに、暴走に次ぐ暴走です。
 全国で「基地なくせ」の運動が広がる今、近畿で初めての米軍基地を認め、若狭原発再稼働を容認し、消費税増税に「敬意を表する」......安倍政権と一体に暴走しているのが山田府政です。しかも、知事は出馬表明の最初から「自民党を中心に選挙を進めて」と、自民党にひれ伏し、山田選対は自民党と公明党が取り仕切っています。山田陣営は、政治的立場も陣形も、文字通り〝自民丸抱え〟です。
 安倍政権の暴走と国民の矛盾は広がり、暴走を止めよう、政治を変えようと、これまでにない新しい共同が力強く進んでいます。
 秘密保護法成立後も、撤廃を求める声が広がっています。哲学者の梅原猛氏は、年明けの京都新聞紙上で、「(安倍)首相の思想は改憲一本やりであり、なりふりかまわず日本を戦前の体制に戻そうと(している)」と厳しく批判し、91歳の瀬戸内寂聴さんも、朝日新聞紙上で、「残りわずかな命を秘密法反対に捧げる」と宣言されました。2月19日、参議院の「国の統治機構に関する調査会」に参考人として出席した野中広務元官房長官は、倉林議員の質問にこたえ、解釈改憲による集団的自衛権行使について、「憲法上から、いまの内閣の歩んでいる道は非常に誤りつつある」と厳しく批判しました。自民党内からも、改憲論者や国内外メディアからも、首相の立憲主義否定に批判が噴出しています。
 草木慶治元京都府副知事が昨年10月27日号の京都民報に登場して倉林さんの当選を喜び、TPP反対と日本共産党への期待を語ったことが、自民党と山田陣営に衝撃を与えました。また、岡野益巳京都府建設業協会会長は、府議会建設交通常任委員会に参考人として出席し、「京都の落札率は全国最低レベル」「業者は13年間で3割減」など、業界の窮状を切々と訴えました。岡野氏は京都民報2月2日号にも登場して、京都府に地元建設業の育成を求め、消費税増税の悪影響に懸念を表明しました。建設業界でこのことが話題になり、尾崎さんの「地域循環」プランへの共感が広がっています。
 野中氏も草木氏も、かつて知事選など京都の重要な選挙戦で、「オール与党」陣営の中心を担ってきた方たちです。また、1989年、木村万平さんが321票の僅差で敗れた京都市長選挙で、京都の金融界とともに、建設業界が「木村優勢」の最終盤情勢を覆す大きな力を発揮したことも、忘れることができません。安倍政権のもとで、自民党が、憲法問題でも、外交でも、TPPなど経済の問題でも、国益を損なう偏狭な政党に変質しつつあるもとで、かつての「オール与党」勢力のなかでも自民党を批判し、離れる人たちが続出し、私たちの陣営とも気心が通じ合う情勢になっているのです。
 この10数年、国と山田府政によって推進された構造改革路線によって、医療・社会保障は壊されてきました。加えて、TPPで合意すれば国民皆保険が崩されるとあって、この間、京都府保険医協会をはじめ多くの団体・個人が「TPP交渉参加反対」の共同を広げてきました。今回、「世直し府民ネット」の代表に、前保険医協会理事長の関浩先生が就いていただいたことも、この間の共同の発展を示すものであり、府政転換を願う多くの府民を励ますものです。また、「2.21世直し府民大集会」では、「キンカン行動」グループが舞台上でパフォーマンスを披露しました。「尾崎知事実現で原発ゼロを」の共同が広がっているのも、たいへん嬉しいことです。

 2月27日付京都新聞は、「変わらぬ二極」「共産に存在感、自公民結束」と書きました。「90年代後半から民主が全国的に力をつけ、自民党と知事選で争うケース」が増えたが、京都は「与党側は9連勝中だが、『(自民と民主が)割れればどう転ぶかわからない』の懸念が常にある」から自公民は結束し、「非共産対共産」の構図が続いているのだと報じています。たしかにこの間、政党対決としては「オール与党」対共産党で推移してきましたが、今回の最大の特徴は、「オール与党」とは言っても、その実態は安倍政権の暴走を支える自民党が完全に牛耳っていることです。一方、民主党には見る影もありません。知事選と同時の3つの府議補選では、京都市北区と城陽で民主党は〝不戦敗〟、民主党府議の宇治市長への転出に伴う宇治久世郡区でも、候補者決定が難航しています。ある民主党の地方議員は、「今どき、民主党から出る人なんていませんよ」と述べたそうです。『維新の名前では活動できない」と、福知山維新の会が解散しました。かつて民主党に「自民党政治を変えてほしい」と期待した人、維新を始め「第三極」に「改革」を託した人をはじめ、「暮らしをよくしたい」「政治を変えたい」と願うすべての府民に、立場の違いをこえて働きかけるべきときです。
 今、一般商業紙も報じるように、国政も府政も「自共対決」です。「安倍政権の暴走を止められるのは、共産党しかない」。みなさんのこの期待にこたえ、立場の違いをこえた共同にさらに力をつくすとともに、党の総力をあげて奮闘する決意です。

 山田知事を支える「オール与党」陣営は、自民党の支持基盤が崩れ、民主党は急速に力を失い、大きく崩れています。確信とすべきは、「世直し府民ネット」を構成する諸団体、諸分野のみなさんのこれまでのたたかい、とりわけ「自民か民主か」と喧伝された「二大政党づくり」のもとでのたたかいが、相手陣営の崩れをもたらしたということです。
 雇用の規制緩和を推進した「二大政党」の政治に対して、「年越し派遣村」に象徴された「反貧困」の粘り強いたたかいが続けられ、山田陣営を構成する連合系労働組合においても、賃上げと雇用確保、非正規労働者の権利擁護などの課題が取りあげられるようになりました。菅民主党政権が突然持ち出し、自民党政権が強行をもくろむTPPも、農協など広い保守層と革新・民主勢力の共同が広がり、今、TPP交渉は行き詰まっています。野田民主党政権が「原発ゼロ」から再稼働に舵を切り、安倍自民党政権がこれを強力に推進しようとしているもとでも、官邸前、全国の電力会社前での抗議行動が粘り強く続けられ、「原発ゼロ」の世論は圧倒的多数を占めています。
 政党のたたかいとしては、何より昨年の参院選で日本共産党を躍進させていただいたことが、安倍暴走とたたかい、政治を変える大きな力になっています。とりわけ、定数2の京都選挙区で、「二大政党」の一角を崩して日本共産党・倉林明子が議席を獲得したことは、「二大政党づくり」の破たん、「オール与党」勢力の崩れをもたらし、国政・府政のあらゆる課題で、保守・革新を超えた府民の共同の大きなよりどころとなっています。
 全国的にも、このようなたたかいの発展が、沖縄名護市長選での稲嶺勝利、東京都知事選での宇都宮さんの大善戦をもたらし、一つひとつの全国の首長選挙が、国政を揺るがす情勢です。こういう激動のもとで迎えるこの選挙戦で、〝広がり、押している〟のがわが陣営であり、〝狭まり、追いつめられている〟のが、相手陣営です。


(2)府民のあらゆる要求・願いを知事の選択に

 以上述べたように、この選挙の対決構図は、「自民丸抱え、安倍政権と一体に暴走する山田」か「府民と日本共産党の共同で暮らし・憲法を守る尾崎」か、極めて鮮明です。
 しかし、政党間の力関係では、あるいは、これまでの投票率では、勝てません。「暮らしをよくしたい」「政治を変えたい」と願いながらも、これまで投票所に足を運ばなかった人々に、投票に行って「尾崎」と書いてもらうためには、これらの人々の願い・要求と知事の選択が結びつく必要があります。
 暮らし・経済でも、憲法や原発でも、府民多数の願いを受けとめられるのは尾崎さんです。一方、山田陣営は、「活力京都の会」発足式で、「(蜷川府政から転換して)すでに36年......やっと発展の基礎ができた」(山田知事)、「36年かかって、ようやく遅れを取り戻せる」(西田参議院議員)と、いまだに「蜷川府政で京都は後れた」論を繰り返し、36年府政を担当してきて一体何をしてきたのか、と言わなければなりません。
 論戦の基本、対話の勘どころは、人々の願い・要求を入り口に、知事選の対決構図を知らせ、知事の選択を問うことです。

①京都の活力をなくし、京都の暮らし・経済を「全国最悪」にした現職か、地域循環・中小企業重視「京都再生ぐるぐるプラン」で再生はかる尾崎さんか
★山田府政のもとで、京都の事業所減少率は、被災地を除くと全国最悪の8.1%。小売店は山田府政の期間に5軒に1軒が廃業。非正規労働者は41.8%と全国ワースト3。雇用者報酬は、1997年比で全国平均を上回る75万円マイナス。
☆尾崎さんは、中小企業振興条例と公契約条例制定、住宅リフォーム助成制度創設などを軸に「京都再生ぐるぐるプラン」を提案。ブラック企業の根絶と「日本一働きやすい京都」をめざします。

②国と一体で医療・社会保障を解体してきた現職か、「安心の医療・福祉」...全国さきがけの京都にして、暮らし、子育てを支える尾崎さんか
★全国唯一の「京都税機構」を立ち上げて自治体を取り立て機関に変質、差し押さえを急増(2012年は2010年の3倍=約8千件)させた現知事。国保料の都道府県一元化を全国の先頭に立って主張、国保料引き上げと保険証取り上げの道を突き進む現知事。洛東病院廃止に始まる医療への公的責任を放棄してきた現知事。
☆尾崎さんは、子どもの医療費助成の中学校までの拡充、すべての子どもたちへの温かい中学校給食実現へ府としての市町村支援制度創設、府独自の老人医療費助成制度の継続・拡充など、「機会の平等」「安心の医療・福祉」を公約。

③「京都をなくす」「府を守る気はない」と公言、合併押しつけ・地域切り捨ての現知事か、「日本の顔・京都」を守り、住民主権、災害に強い京都をつくる尾崎さんか
★「滋賀県との合併も現実的な対応」「大津に本庁を持っていくことも」「府を守る気はありません」と現知事。「合併したら財源も施策も拡充」と上からの押しつけ合併を進めた現知事のもと、44自治体が26自治体に。小学校統廃合など、「合併で何もいいこと無かった」が住民の声。地方振興局は12から4に。保健所は12から7・1分室に。土木事務所は12から7に減らされ、技術職員が減って災害対応もままならぬ事態。河川改良費は最高時233億円の3分の1=81億円に激減。
☆尾崎さんは、京都をなくす道州制や滋賀との合併にキッパリ反対。保健所・土木事務所など地域に密着した府の機関を住民視点で見なおし。住民自治、市町村自治を尊重して「災害に強い、安心・安全の京都」をつくります。

④安倍政権と一体で暴走する現知事か、府民を代表し国にハッキリものを言う尾崎さんか
 左京区自治体要求連絡会が約2000人の区民から集めたアンケートでは、「国政の重要課題に対する府知事の対応」について、消費税増税やTPP、原発再稼働や憲法改定など、どの問題でも、「府民の意向を尊重して国に積極的に働きかける」べきとの回答が8割を超えました。多くの府民が安倍政権の暴走を止めたいと思っているとき、「暴走ノーの意思示す絶好の機会」「京都から政治を変えよう」と太く訴えていくことも重要です。

 知事選挙は、たった一人の府民の代表を選ぶ選挙です。要求を入り口に「現知事か尾崎さんか」の対比とともに、尾崎さんの人柄、人物像をみんなが語ることも重要です。
 日本共産党・小池晃副委員長は、同じ医師として、尾崎さんを次のように語りました。
 「医者は医者でも小児科医は、子どもの信頼を得なくてはいけない。『この人は自分を助けてくれる人かどうか』と本質を見抜く子どもの目に耐え抜いてきた、試されずみの尾崎望さん」。「尾崎さんは行動する医師です。ベトナム戦争の時に使用された枯れ葉剤の被害の医療調査でベトナム僻地まで足を運び、調査だけでなく障害を持つ人のリハビリテーションの支援に全力をあげました」。「今、京都の子どもの貧困問題のたたかいいの先頭に立っている人、京都をこよなく愛する医師です。人を癒し、京都を治す尾崎さん」。
 このたび京都民報社が、この間の知事選のとりくみの記事をまとめた臨時号を発行します。このなかに、各分野の人々の尾崎推薦の弁がたくさん載っています。これらも参考にしながら、「霞ヶ関の方ばかり向く、府民に冷たい官僚知事」と対比して、尾崎さんの人柄、あるべき知事像を、それぞれの言葉で語っていきましょう。
  • 「戦争法」廃止を求める
  • ブラックバイトに要注意!働き方アンケート実施中!
  • 新事務所建設募金のお願い
  • 2015いっせい地方選挙
  • 2014総選挙特集