都に棲む野鳥

06年5月30日(火)掲載

嵯峨野の水田のケリ[]

 嵯峨野の水田に水が張られ、田植えがすすんでいます。この水田を繁殖地にしているのがケリ。朝に夕に夜に、「キリリリリ」…。「ケリッ」…と。水田をめぐっていると頻繁に鳴く声を耳にします。

 ケリは、一年中同じ地域でみられる留鳥です。畑や草地の中の小高い場所に皿状の巣をつくり、虫やミミズ、カエルなどを食べます。独特の泣き声は、繁殖地に人や犬などが近づくと<鳴きます。いわば警戒警報みたいなもの。ケリの名前も、この鳴き声に由来しているとのこと。そういえば、この季節、嵯峨野のケリの鳴き声が賑やかな理由がわかります。(かわ・たつ)

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