文字サイズ

活動と政策

2018.2.20 (火)

参院・統一地方選 比例第1党、倉林再選へ わが府県の挑戦(下)

20180217
 ―来年2019年夏の参院選の目標は。
 参院選は、比例で7人全員当選に責任を持つため、30万票・15%以上を獲得し第一党をめざします。
 京都選挙区(定数2)は、共産党の第3回中央委員会総会でも東京、大阪とともに絶対守るべき議席としてよびかけられ、特別に重い責任があります。倉林明子参院議員の再選を必ず勝ち取るため「40万票・34%以上」をめざします。
 ―倉林議員自身が今度の選挙について「奇跡は2度起きない」と言いました。
 倉林議員が勝利した前回(2013年)の選挙は、自民、民主、共産党に加え、維新、みんなの党の候補者が乱立しました。政治的には民主党政権の崩壊直後で、自民も民主もダメというなかで、「自共対決」が鮮明になり、日本共産党の値打ちが光る特殊な情勢でした。
 ですから実力以上の結果で、既得の議席ではありません。今度は、どういう組み合わせになっても、比例で30万票の大波を起こして、選挙区で上積みして広げる以外に議席を守る道はありません。
 ―前回は15年ぶりの選挙区の勝利でした。その後の影響や変化は。
 倉林議員が当選して最初にした仕事は、府内全自治体の首長に会いに行くことでした。党派を超えてすべての自治体の要求を国会でとりあげて論戦する立場でやってきました。
 地方議員団などとも連携し、多くの実績をあげてきました。直近では、改正された国税徴収法の規定をいかして、業者が申請すれば消費税の滞納の差し押えは強行できないという周知徹底を求め、「われわれの落ち度」と麻生財務相に答弁させました。国保料の滞納についても生活困窮者への差し押えはできないことを認めさせました。
 実利を勝ち取るとともに、子どもの医療費助成制度の拡充、実効性のない原発の避難計画を明らかにする論戦など府民の運動も励ましてきました。
 こうした倉林議員の宝の議席の値打ちをどれだけ多くの府民に知らせていけるかが大事です。
 ―19年春の統一地方選の目標は。
 府議選では前回14議席の絶対確保と、定数2の選挙区で議席奪還・新議席を獲得し、過去最高をめざします。
 京都市議選では、現有18議席を絶対確保し、議席奪還・空白克服、複数議席獲得で自民党に打ち勝って第一党をめざします。
 相次ぐ水害での救援活動や府への申し入れ、違法「民泊」問題の解決など、両議員団ともに住民の苦難や願いに寄りよそって、行政を動かしてきました。3月までに、すべての候補者を決めて勝利に向けたスタートを切りたい。
 ―「非自民・非共産」の枠組みを打ち破り、京都で「市民と野党の共同」をどう広げていきますか。
 草の根のレベルでは、民進党の現・元議員らを含めて共同が広がっています。先日の綾部市長選でも社民党関係者、連合系労組が「綾部民主市政の会」の候補を応援する動きが生まれました。
 この草の根の共同を広げ、新しい水準の「市民と野党の共闘」をつくりだしたい。
 そのためにも、党を語る「集い」を支部の日常的活動の軸にすえ、今年こそ党の自力づくりで前進に転じる努力を尽くしたい。

【京都府のデータ】
▼人口259万8643人(1月1日現在)。有権者数213万379人(2017年12月1日時点)。
▼地方議員総定数574人(17日現在)。日本共産党の議席数116(議席占有率20.2%)。
▼府議会(定数60)の勢力分野=日本共産党13、自民28、民進10、公明5、日本維新の会2、欠員2
▼京都市議会(定数67)の勢力分野=日本共産党18、自民20、公明11、民進7、京都党4、日本維新の会4、無所属3

(「しんぶん赤旗」2018年2月18日付けより)
活動と政策 タグ 過去記事

ページトップへ