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活動と政策

2017.3.20 (月)

声明 無謀な計画 北陸新幹線「延伸」の中止・撤回をあらためて求める

2017年3月20日
日本共産党京都府委員会

 3/15与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームは、北陸新幹線延伸計画で、JR片町線松井山手駅と接続する「南回り」ルートを正式に決定しました。

 日本共産党京都府委員会は、昨年12月に「声明」を出し 北陸新幹線延伸計画は、中止・撤回するべきと財政や環境、公共交通にあたえる影響などについてその問題点を指摘してきました。
 今回の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチームの決定は、「並行在来線となる湖西線、JR奈良線はどうなるのか、京都市内や府南部の住宅密集地を通過することで「立ち退き」や環境への影響、「京都丹波高原国定公園」への影響はどうか」など重大な問題点に対し、なんら考慮されることなく行われ、識者からも「政治的決断先行の印象」と指摘もでるなど、国民を置き去りにした「建設ありきの計画」です。
 自民・公明党、維新らによって強引に決定されたことに対し、あらためてこの計画の中止・撤回を求めるものです。

 今回決定された京都南回りルート(敦賀―小浜―京都―松井山手―新大阪間)の北陸新幹線延伸計画は、経済活性化どころか、地域の疲弊に拍車をかける無謀な計画(京都府委員会・第三次見解)であることがますます浮き彫りになりました。全体で2兆1千億円の巨大公共事業となり、京都府の負担額は2000億円台、地上駅と想定される松井山手駅は約150億円ともいわれ、巨額の費用が将来の世代にのしかかるものです。
 京都南部の「松井山手」駅を経由するルートには、「国交省から『一部の議員が汗をかいただけ。地元が本当に望んでいるのかわからない』との声が聞かれた」(3/14京都)と報道されています。南部の地元経済界からも「北陸新幹線延伸よりもJR奈良線の全線複線化を」との声もだされています。
 安倍政権による「貧困と格差を一層拡大させる」施策をすすめながら、北陸新幹線延伸、リニア新幹線など大型開発事業に巨額の費用をつぎ込むやり方では日本の未来はありません。
 いま必要なことは国と京都府が公共交通の確保に責任をもち、遅れているJR山陰線、奈良線の複線化など在来線の充実、地域交通網の強化、東海道新幹線や在来線の耐震化など維持管理、補修工事をつよめることです。

 日本共産党京都府委員会は、「住民が安心して住み続けられる地域」をめざして、ひきつづきみなさんと力合わせ奮闘するものです。
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