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活動と政策

2018.12.25 (火)

「みつなが敦彦・市民交流スペース(仮称)合同事務所開き」/守田敏也さん、石田紀郎さんが挨拶

 日本共産党左京地区委員会は12月8日、来年の統一地方選で、府議選でのみつなが敦彦府議、京都市議選での加藤あい、ひぐち英明両市議、とがし豊前市議の4人全員当選をめざして、「日本共産党みつなが敦彦・市民交流スペース(仮称)合同事務所開き」を同区内で行いました。

光永事務所開き

参加者の激励に揃い踏みで応える(左から)ひぐち、加藤、とがし、みつなが、守田、石田の各氏(8日、京都市左京区)

 同事務所は、同選挙を市民との共同でたたかうための拠点、交流の場として設けたものです。 上大路町内会長の宮本さん、京都民医連第二中央病院の磯野院長、守田敏也さん、石田紀郎さんが挨拶を行い、これを受けて、日本共産党府市会4人の候補者と森下強視左京地区委員長が決意を述べました。

 守田敏也さん、石田紀郎さんの挨拶(大要)を紹介します。

守田敏也さん(ジャーナリスト)の訴え 

 今度の選挙は単に応援するだけでなくて僕は一緒に今回の選挙戦をたたかいたい。そのためにこの「市民交流スペース」を一緒に担いたいと思っています。

まず大きな話をします。日本からトルコへの原発輸出を政府と三菱重工が断念しました。僕はトルコに4回通って10か所くらいの都市で「日本の首相は大ウソつきだから、絶対に信用しないでください」と講演してきました。トルコの皆さんはこれを守ってくれて、この計画を完全につぶしたわけです。これは安倍政権の「成長戦略」が大きく折れたということです。トルコだけではない。ベトナム、リトアニア、台湾、アメリカと全部つぶれています。残っているのはイギリスだけです。そのイギリスでも反対運動をしている人から先日「守田さん。イギリスもあと一歩です」とメールがきました。だから安倍政権を私たちは倒すことができます。「驕る平家は久しからず」。あんなひどいものは長続きしません。そのことに確信をもってすすみましょう。

 さて日本の中ではいま災害対策が大事なポイントになっています。これは実は原発の問題とも関連していて、政府は原発を動かすために、いろんなウソをついていますが、自然災害との関係でもウソばかりついています。7月豪雨で気象庁がこれは大変なことになると発表した夜、安倍さんは赤阪で自民亭と称した宴会をしていました。安倍政権には災害対策に対する真剣な構えがないのです。6月頃に加藤あい市議、井坂市議に、共産党としてもっと災害対策を強化してほしいと話しました。実は僕は災害対策をもっとすすめるなかで日本共産党が政権に近づくこともできるのではないかと結構本気で思っているのです。そうしたら僕が言ったわけでもないでしょうけれども、7月の豪雨災害のときに、共産党の市議団、府議団のみなさんは、素晴らしい動きをされました。すぐに被災地に飛んで行き、声を聞き、現場の問題点を明らかにする。災害の実態を明らかにする場合でも、現地の気分や思いを配慮した丁寧な対応をされていた。本当に素晴らしい活動で僕は夏中、感動していました。これだけ頑張っている共産党の方たちを、市民の命を守るために、何としても選挙で通さないといけません。

 左京区では鞍馬とか花背とか無茶苦茶な被害が出ました。叡電が復旧した時に鞍馬の駅で社長さんが泣きながらビラを配っていたと聞きました。山里を守らないと町は滅びます。都市の人が一緒になって北部全体を守っていく。そして京都を安全で住みやすい町にしていくために一緒に活動していきたいと思います。

そういうなかで、この「市民交流スペース」をつくろうということになりましたが、実は正直言うと僕も何をどうやったらいいか、まだよくわかっていません。なぜこうなったかというと、僕はこれまで選挙のとき、応援に来て応援演説をしてきましたが、今回はその域を越えてぜひ一緒にやりたいと思うが、どうしようかと光永さんと相談しました。選対に守田が入るとか、市民選対をつくるとかも考えましたが、今回はまずは光永事務所のなかに「市民交流スペース」をつくって、共産党と違ういろんな方々が、京都、日本をよくしていくための活動を交流し、選挙戦と一体でどう新しいものを作り出すか、一緒に悩んで考えながら、すすんでいきたいと思っています。だからみなさんもどうかいろんな意見を出してください。

 そしてそんなことを重ねながら、日本共産党の光永さん、冨樫さん、樋口さん、加藤さんの4人を通すため、繰り返しますがただの応援ではなく、僕自身の課題として頑張っていきたいと思います。

石田紀郎さん(NPO法人・市民環境研究所代表)の訴え

 私は山科区に住んでいますが、里ノ前町に市民環境研究所を出して、ほとんどの時間を左京区で過ごしています。私は、40数年来、和歌山のミカン園から農薬をほとんど使わないミカンを取り寄せて希望者に販売しています。今日はその販売日で早朝から寒い中ミカンを配ってきました。

 農村はいま本当に疲弊しているんです。和歌山のミカン農園のお父さんと一緒にこの仕事を始めましたが、その方が80歳になるので、息子さんが定年前に会社をやめてミカン農家を継いでくれました。ところがこの息子さんが去年12月に亡くなりました。後継者を探さなければならないが田舎にはいない。それで大阪からの新規参入者に手伝いを頼んでなんとか今年も秋までやってきました。これが日本、そして左京区でも同じ農業の実態なんです。

 後継者がいない農業とは何が問題なのかというと、生産ができないということではないんです。それ以上に、そこの風土に合った、そこの農業の技術を受け継ぐ人がいなくなるということ。その地域を失っていくということが大問題なんです。だから私はこの「市民交流スペース」で、左京区の北部で林業をやっている人、農業をやっている人、町中に住んでいる人が、一緒に、交流し力をあわせていく場になればと思っています。

 知事選挙のとき、私はチラシに緑が書いていない、緑がないチラシはアカンと言いました。候補者も選対の方もすぐに理解されて、ビラを直してくれましたが、知事選結果を見ると、農村部で福山支持が大きく増えています。左京では福山さんが勝ちました。いま、東京一極主義、金持ち主義、企業主義の政治がやられています。それをやりやすくするために、選挙法を改正したり、いろんな悪法がつくられています。そんないまの政治を変えていくには、地域と都市の住民が一体となってやる以外にない。それを草の根からやっていきましょうということなんですね。それが和歌山のミカン園で百姓の人から、僕は百姓という言葉が好きだから使いますが、百姓の人から教えてもらったことでした。市民の共同と言いますが、市民という言葉は、町なかの人間ということではなくて庶民ということだと思います。農業、林業、漁業、工業、商業。いろんな仕事をしている人たちが、みんなで集まって議論しよう。そこから新しい政治をつくり、この国を変えていく、それが僕は出発できると思って、今日は来させてもらいました。

 大いに協力させていただき一緒にやっていきたい。ぜひ光永さん、そして3人の市会候補のみなさんの勝利へ。がんばって、がんばって、みなさんと一緒に京都を、国を変えていきましょう。

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